【今が一番充実している】高卒でスペインへ渡り監督経験を積む

こんにちは。

今日は前回に引き続きPSTアカデミーバルセロナの卒業生のインタビューをお届けします。今回は、日本で高校卒業後プレサッカーチームのプログラムを通してバルセロナへやってきた高田純さん(20)です。高田さんはまだ若干二十歳ながらすでにスペインサッカーライセンスのレベル2を取得して、現地にてスペイン人のチームの監督をしています。

日本ではなかなかこの若さでは「監督」という立場でチームを指揮する経験を積むことは難しいですが、スペインにはそのチャンスがあり監督しての経験を積むことができるのがこの国で指導者経験を積む大きなメリットの一つです。

プレサッカーチームのPSTアカデミーでの2年間を終えて、いよいよ監督としてデビューしたスペイン3年目のチャレンジの様子を2回に渡ってお届けします。


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こんにちは。今日はよろしくお願いします。まずはスペインに来ようと思った理由から聞かせてください。

2010年のワールドカップでスペイン代表が優勝して、ペップのバルサが活躍してそのくらいの時期からスペインのサッカーが面白いなと興味があったと同時に、高校でもサッカーをやっていたのですがプロを目指すという選択をやめて指導者を目指すと決めた時に世界に出て、戦術大国のスペインには日本では学べないものが絶対にあると思いました。場所はバルサのサッカーや戦術を生で見て学べたら良いなという思いでバルセロナを選びました。


高校生の時に既にスペインに来ることを決めていたのですね。

そうですね。高校3年生の時に海外に行きたいという思いはあって、その時はバルセロナとは決定はしていませんでしたが、自分の中でバルサのサッカーが大きな影響を自分に与えていたのでバルセロナに決めたのはそれが一番の理由です。高校3年になった春にちょうど怪我をしていた時期ということもあり、いろいろと将来のことを考えた時に選手としては難しいということを思っていました。しかし、サッカーがとても好きだったので次は何か?と考えた時に指導者になるということも興味があったので、指導者を目指すのであれば一度海外に出て、実際に自分の目でスペインの子供たちのサッカーを見て自分の指導者としてのレベルアップを図りたいと思いました。そしてその春に親にダメ元で相談してみましたが意外と親も乗り気でした。「海外に出ることはサッカーもそうだけどサッカーとは違う面でも成長できる」という考え方の親だったので賛成してくれました。初めは南米も選択肢の中には入っていたのですが、最終的にはバルサの時代もあってかバルセロナに来ることを決めました。


ちなみに大学に進学する選択肢は?

無かったですね。自分の中では大学でサッカーをやらないのであれば大学に行く意味が見出せませんでした。何かに熱中して専門学校に行くとか、しっかりと行く意味があって大学に行くのなら良いと思うのですが、サッカーをやらずに大学に行ってしまってなあなあで過ごしてしまうよりは海外に出てみて勝負するということを若いうちに経験したかったんです。


スペインにきて2年が経ちますが、こちらにきてよかったなと思う時はどんな時ですか?

実を言うと「今」ですね。語学を勉強し、昨年はコーチングスクールに通って色々と学びライセンスも取得できました。それなりに充実した時間でしたが、今年はスペイン3年目で第一監督としてチームを持たせてもらっていて、こちらはリーグ戦がしっかりと整備されてて僕の担当は下の年代ではありますが育成年代から結果を求められるところは求められます。それに各試合で緊張感を持ってやれているという意味では、僕はまだ20歳ですがこういうことを経験できているということが貴重な経験で今が充実しています。

それにサッカーに対する環境が日本とは全く違うなということは初めの年から思っていますが、やっぱりバルサがあって、バルに行けばおっちゃんがサッカーの話をしてて、そういう環境に身を置けているのがうれしいですね。実際に現場でも毎日学ぶことがあってとても充実しています。3年目になっていますが今が一番充実しています。正直、昨シーズンはコーチングスクールで苦しい思いもしましたが、今年は少し気持ち的にも余裕もあって現場に集中できているので楽しいです。


では初めのプレサッカーチームでの2年間は準備期間といったところでしょうか。

僕の中ではそうですね。今所属しているUEコルネジャに入れたのもレベル2を保有していたからです。コーディネーターとも面接したのですが、「レベル2を持っている」と言った時に反応が良かったので、コーチングスクールに行っていて良かったです。長い期間ではありましたが準備期間といえばそうですね。


最近はスペインに来て第一監督になるまでの時間がとても速くなってきているように思います。

こちらではスペイン人もユース年代の選手が小学生年代の指導者をやっていますからね。そこは日本との大きな違いかなとも思います。選手をやっている人も監督をやることで学べることも絶対にあるだろうし、若いうちから監督をやるのは良いと思います。


(試合中にベンチから指示を出す高田さん)


アレビン(小学生5,6年)のカテゴリには同世代の監督もいるのですか?

はい。20歳くらいの指導者は周りに多いですね。


その年頃ですでに「監督らしさ」も出ているのでしょうか?

僕もそうですがまだ熟成していませんし、まだ経験値が無いなというのはありますがリーグ戦で戦えるというだけで1シーズンすごい経験をできると思います。この前も日本で指導している友人と話していて「お前が羨ましいよ」と言われました。日本はトレーニングマッチが多いですが、整備されていなくて、こちらよりも緊張感のある試合も少ないです。毎週毎週リーグ戦があり結果を求められるサイクルを通して指導者はもちろん、選手たちもそのような雰囲気の中でプレーできるというのは年齢が上になった時に違いが出てくるかなというのは最近とても感じています。


やっぱり日本とスペインの若い指導者の環境の違いもありますね。

そうですね。コーチングスクールがある環境というのも日本との違いですね。若い指導者がサッカーの戦術を学ぶ環境があるというのは、指導者が伸びる環境があります。

ではコーチングスクールに通って一番印象に残っている内容などはありますか?私の場合は4つの局面をベースにしたプレーモデルの全体像をとらえることが出来た時には「あっ!」思いました。試合の見方をこうすれば良いんだということが分かったのを覚えています。

そうですね。僕は新米でしたからすべてのことが新鮮でしたが、自分がチームを持ちプレーモデルを構築する時に注目すべき点の整理はどの先生からも言われたので結構頭に入ってきました。プレシーズンに選手の特徴、強いや弱みを把握しプレーモデルを立てていくという基本のことなのですがどの先生も言っていたことでしたから重要なことだと思います。


ではプレーモデルありきでサッカーがあるという感じですか?

今まではそれさえもアイデアに無かったですから、それを何度も聞かされたことで基本なんだということを学べました。それがあってのトレーニングメニューの組み立てに繋がりますしそれが前提というのを強調されたので頭に残っています。今率いているチームでもプレーモデルとプランニングに関してはとても意識しています。

具体的にはどのような形で進めているのですか?初めての経験ですよね?

まだ自分なりのやり方なんですけどね。初めて自分の選手を見た時に長所と弱点を全部書き出して自分がやりたいサッカーを選手の能力に照らし合わせていくのですが、加えてプランニングで一年通してこの日はこれをやるというのは最初に作りました。しかし立ててはみるものの日が経つにつれて各週に出る課題も異なるので、プランニングがズレて建てた通りにはいきません。でも、プランニングを建てることで整理されて進めていくことが可能になるのでプレシーズンは大事だと思います。



次回に続く

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スペインのバルセロナに拠点を置くサッカー指導者育成事業をメインに活動を進める PreSoccerTeam(プレサッカーチーム) PSTアカデミーや日本各地の支部の活動の様子をお届けします。

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